純血種でもミックスでも、すべての犬が大好きです。
それを前置きして 敢えて書きたいと思います。
先日リランのご飯を探しに行った時のことです。
マルチーズとダックスのミックスが売られてました。
口、鼻はダックス、耳はマルチーズ、毛はスカスカで
中途半端に長い胴に 涙焼けの目
値札にはいくつもの×マークが入って値下がりしたお得感を煽ってました。
私はミックス犬も大好きです。
しかし、出来ちゃったミックス犬ではなくて
売れるから。という理由で故意に繁殖させたミックスを見ると
とても悲しい気持ちになると同時に猛烈な怒りも込み上げてきます。
業界では デザイナー犬 と呼ぶんですって。 ため息でちゃう。
自分の犬が純血種だからって MIXを見下す気持ちなんて毛頭ありません。
産まれてきた背景を思って複雑な気持ちになってしまうんです。
( ミックスを見て悲しい表情をする人を誤解してる方も多いらしいので )
血統証だって丸々信じられるのかなー。なんて思いもあります。
産まれた仔犬のうち 見た目がマルチーズならマルチーズ
ダックスならダックス
いい塩梅に混ざって可愛かったら マルックスとか何とか
オリジナルっぽい名前を付けて売る。
そういう風に適当やってるブリーダーなんて山程いるんですから。
しっかりした責任感と使命感でブリードしてる方から見たら何て言うのかな。
突き詰めて行ったらキリがない。それが日本のペット産業なんですね。
希少価値が高い、自分だけのオリジナル、限定品
こういう言葉に弱い人達の心をくすぐって
お金になるからと滅茶苦茶な繁殖をするのって
ブリーダーって呼べるのでしょうか?
よっぽど私が凝視してたのか店員さんが話し掛けてきました。
「 抱っこしてみますか? 」
私は小声で
「 この子はとても可愛いと思うけれど、
純血種同士の繁殖って、ブリーダーとしてどうなんでしょう
酷い事しますよね。」
「 お客様の仰る通りです。私も・・・・ 」
『 しかしお客様、世界でたった1匹のあなただけの犬なんですよ!!』
なんてふざけた販売トークする店員さんでなくて良かった。
スタッフさんの中にも私と同じ思いの人がいるんだ。
仕事だから仕方が無いとはいえ辛い事もあるんだろうな・・・・
あの子達は長生き出来るのかしら。
ただの珍しい物好きの家に行きませんように。
犬を本当に愛してる人のおうちで幸せに暮らせます様に。
言葉にならない気持ちでふっと横を見たら
見るからに弱々しく力が無いブルーの瞳の仔犬がうつむいていました。
札には 『 チワワ 珍しい毛色です 』 と書かれていました。
お金欲しさに犬の命を弄ぶ人間を、
神様はしっかりご覧になっていますよね・・・